人間関係の構築が重要

政治の世界も経済の世界も、人間同士の関係がとても重要である。国々の政治もお互いの人間関係を地道に積み重ねていかないと、国内事情も世論も双方に違うので、うまく行かないことが多い。今回の領土問題も双方に積年のわだかまりを放置してきたからではないだろうか。


お互いの国民感情が急激に盛り上がると収拾が付かなくなり、争いに発展しかねない。家庭における夫婦関係でも、お互いの過去を誹謗中傷すると双方に感情が高まって衝突し、離婚という結果にもなりかねない。国同士も夫婦でもお互いに相手を尊重しあう心が必要である。


国家主義ナショナリズム)をお互いに振りかざして外交がうまく行くはずがない。互いの事情を汲み取る謙虚な気持ちが政治家にあったならば、現在のような混迷は招かなかっただろう。最近はかつてのような歴史を認識した議員連盟のような活動を見かけなくなった。歴史に基づく外交は継続的に行われなければ相手に心が通じない。


昨今の政治家を見ていると、素人のような発想をする人や経験の浅い新人議員ばかりが多く、国政を預けるに頼りない人たちが増えている。もっと政治家はグローバル人材にならなければ国際社会と付き合っていけないだろう。将来の人材を育てるためにも、此れまで以上に留学制度を拡充すべきだと思う。