外交力

マスコミからしか我々は判断できないが、政治の動きが領土問題で急に慌しくなってきている。内政問題ばかりに目が向いている日本の国会議員が、中韓との外交問題に距離を置いてきたから急に慌てることになったのだろう。民間レベルでは信頼感が増してきただけに、今回の動きは残念でならない。


日本にも急進的な保守勢力が以前から存在するが、「核を保有すべき」という過激な声をテレビで聴いて、真っ向からの対立を煽る勢力が現に存在することに驚いてしまった。確かに私自身を含め平和ボケと言うか、海洋を隔てた隣国の事情などあまり気に留めない傾向がある。


日本周辺の海洋においての領土問題が、極めてセンシティブな問題であることを我々国民も深く認識しなければならないと思う。シリアもエジプトも少し前までは国内問題が表面化していなかったが、民衆の氾濫で政権までひっくり返る時代の変化になってきている。


経済も今やグローバル化しているので、特に隣国との政治的な信頼関係を築かねば、相互の貿易にも様々な支障をきたすことにもなりかねない。過激な世論に左右されないで、日本の政治家は秩序ある対話を急ぐ必要がある。もっと大局的に物事を捉えて、世界に向けて日本の政治の舵取りをしてほしいと思う。