武士道精神で勝たなければ

昨日、シアトル・マリナーズイチロー選手がNYヤンキースに移籍というニュースには日本中が驚いたことである。マリナーズを去ることが、マリナーズのチームにとっても彼にとっても起死回生を目指す最後のチャンスであるような気がする。体は米国人と比較すれば小さいが、日本人が生まれながらに持っている武士道精神がきっと米国野球ファンにも通じているのだろう。


待ちに待ったロンドンオリンピックにおいても、日本選手団の活躍がこれまでに無く期待されている。超円高にもめげず世界中で活躍している日本企業の大和魂はすごいと言うしかない。ユーロにもドルにも負けない円の強さは日本の金融の信用力の証でもある。輸出企業には為替差損で大きな痛みを伴うが、新しい技術の付加価値を生み出すことが日本に課せられていると思ったほうが良い。


米大リーグ野球でイチロー選手が活躍できるのも、日本の強いモノ創りの力と同様に、外国人にはまねのできない日本人ならではの特有のテクニックではないだろうか。体格や腕力だけの勝負なら外国人に勝てないが、日本人には工夫や努力の積み重ねで常に新しいものを開発していく精神が昔から引き継がれているような気がする。


イチロー選手も自らの環境を新しくして、新天地で新たなチームメイトとともに、再度モチベーションを高めて勝利を味わう機会を得たいのだろう。日本のビジネスマンも、彼のような武士道精神でライバルに勝たなければという気概を持ち続けたいものである。ヤンキースでのイチロー選手、ロンドン五輪日本選手団の活躍を期待したい。