原発再稼動問題と消費税増税問題について

大飯原発再稼動問題に自治体、経済界が大揺れに揺れていますが、安全性が国民に完全に示されていない中での再稼動論議はおかしいと思います。電力会社の都合や経済界の後押しで、無理矢理に再稼動が押し切られかねない政治の状況のように見えます。


この際、15%の不足を承知で節電に取り組んでみたらよいと思います。現に関東地方は原発事故で節電を余儀なくされても製造業は工夫をし、市民も暑さを凌ぎ抜きました。節電に取り組んでみてからでも再稼動の決定は遅くはないでしょう。日本もドイツのように国が決断して、原発に頼らずに再生エネルギーに力を入れるべきです。


発電技術がなく、これから経済成長を迎えようとする新興国原発に頼るのは仕方がありませんが、日本のような先進国は化石燃料にばかりに頼らず、新たな成長路線として自然エネルギー分野を切り開き、世界にその技術を将来輸出していくことを考えるべきです。


もう一つ、消費税増税の問題ですが、会期末までの期限も迫っているのに6月21日までの議決にどうしても拘るべきでしょうか。来年の通常国会までに増税を決めると断言して、期間をもっと充分とって国民的議論をやり、行財政改革を同時に進めていけば党内も纏まるし、国民の理解も得られるのではないでしょうか。


政局の駆け引きで妥協する政治に信頼は生まれないと思います。