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宗教も、時には人の心まで変えて、人の人生を駄目にしてしまうこともある。17年前から全国指名手配で捜索されていた、オウム真理教元信者・菊地直子容疑者逮捕の急報に驚いた。匿っていた相手方の男性が出頭してきたようであるが、犯人を目撃し、通報した協力者には1千万円という高額の謝礼が払われるほど、犯罪捜索は困難を極めていたのだろうと思う。


去る年、平田容疑者逮捕が事件の進展を促せたとも言われているが、容疑者も「ほっとした」というように、全国民もほっとしたのが現実である。なぜ、もっと早く自首しなかったのだろうと想像するが、昨年、立法化した時効停止の新しい法律の存在も大きかったのではないかと思われる。大体、殺人まで犯しておきながら、逃亡犯人に時効を認めるということ事態、言語道断だと思わざるを得ない。


当時、23歳の少女を犯人に仕立てたオウム真理教自体が、本来、最も許せないような気がする。彼女がどこで、そのような人間に変わり果ててしまったのか分からないが、新興宗教も道を間違えるととんでもない宗教団体に変貌することを私たちはこの事件を通して経験することができた。これからの人は充分注意してもらいたいと思うのである。


私自身は未だに無信教であるが、若い時にこれまで幾多の宗教に勧誘を受けたか数え切れないほどである。大事なことは、自分自身がしっかりとした考え方を有していることである。信仰することはいいことでもあるので、信教は自由であるが、変な宗教に騙されないように若い頃は一人で入り込まないで、いろんな方に相談すべきである。


菊地容疑者も、これから裁判には延々と時間が掛かると思うが、おそらく無期懲役以上の罪になることだろうと推測される。彼女に限らず、家庭なり、学校なりで人を育てることは、これからの日本社会において益々重要な日本の大きな課題となることは間違いないだろう。政治家の先生方には、是非とも、明日の日本の教育問題に真剣に取り組んでほしいものである。