大相撲

最近は滅多にNHKの相撲中継を観ることもなかったが、先日九州の親戚の家に泊めてもらったら、否がおうにも相撲のテレビ中継を観ることになった。私自身も高校まで田舎に住んでいたので、家族や親戚の人とともに大相撲の熱戦に興奮していた時期があった。


各場所の星取り表などは新聞で結果を見るくらい人とあまり変わらないが、昨日の千秋楽は特に出かける用事もなかったので、久し振りに優勝争いの場面まで見てしまった。一時期の八百長事件騒ぎの影響で相撲人気も随分落ちたなと感じるところが場内の空席状況でわかるが、昨日の千秋楽は何とか全体に観客が見られたようである。


しかし満員御礼まで届かないところが現実の姿である。相撲の役員も派閥の実態は変わらず、何も改革がなされても変わった様子がないというのが一般的な見方ではないだろうか。確かに真剣勝負というのはこういうものかと考えて観戦せざるを得ないのが大相撲なのかもしれない。


昨日の優勝争いも外国人同士で、たまたまモンゴル出身力士は日本人と似て非なりということで、横綱白鵬も人気が強いのかもしれない。次期、大関候補の鶴竜もモンゴル人で、やがて上位陣が外国人で占められるのも遅くはないだろう。千秋楽の最後に国技の相撲を象徴する国歌斉唱の「君が代」を聴いてちょっと複雑な心境であった。