世代感覚の違い

昨日、被災地復興支援グリーンジャンボ宝くじが発売されて、大勢の人が購入のために行列で並んでいる情景をテレビで知った。来月、東日本大震災発生から1周年を迎えるが、ひと頃の熱が冷めてしまったのか支援金も集まらなくなってきている。しかし、宝くじ発売ともなれば人々は夢を買うために一斉に集うので支援金集めにも一役買うようである。


宝くじの売り上げも近年売り上げが下がり気味のようで、原因の一つには若者の宝くじ離れが起きているという現実がある。今の若者は自費ででもボランティア活動をしたいという気持ちを持っている。彼らは無償で人の為になることに対して躊躇しない心を持っている。


翻って、我々のような大の大人は損得を考えて投資したり、自らのために行動するあまり無駄なお金を使っているような気がする。若者は宝くじなど当たらないので、旨いものや人気のDVDでも買ったほうが無駄遣いにならなくていいと思っているのである。


大の大人も今の若者に見習うべき点があるような気がする。彼らのように無償で、困っている人の為に役に立ちたいという他人を思いやる継続的な気持ちが我々には欠けていないだろうかと考える。人のことをとやかく言う資格は私にもないが、生きたお金の使い方を若者に学ぶことも必要ではないだろうか。


経済の活性化という議論になると、国民金融資産の還流のために投資が促進されることを良しとしなければならないが、政治や官僚が執行する国家予算のお金の使い方に、将来のある若者は無駄な部分が多いと感じているのではないだろうか。