家族

東日本大震災の被害によって多くの家族が運命とともに引き裂かれてしまった。辛い気持ちを噛みしめながらこれからの人生を歩んでいかなければならない。人ごとでなく誰でもこれからの残った人生の中でありうる話であろう。私自身も多くの同世代の人と同じように、自らの家族と兄弟以外は直系の生存はないので今は精神的にも落ち着きを感じている。


兄弟は他人の始まりだと昔から言われるように、結婚して所帯をお互いに持てば血の繋がりはあっても他人同様の存在にいずれはなっていくのが普通である。家族といえば先ずは夫婦が中心で、子どももいずれは独立した所帯を持つようになるので、親といえども子どもの人生を自分の都合で指図することは出来ないと思う。


できれば子どもの面倒にならないように、親として自らのことは自分自身に出来る範囲で生活を営んでいくしかないと考えている。都会の生活は地方の村の生活とは違うし、核家族化になることを承知で村を捨てて都会生活を送ってきたので仕方が無いのではないだろうか。


子どもはいずれ独立するので、最後は夫婦だけ、もしくは単身で誰でも生活する運命にある。言いたいことは、人生には悲哀はつき物なので、前を向いて頑張って生きていくしかないということである。記憶は胸にとどめて、新しく人生を切り開いていけば、これまでにない出会いや経験に感動することもあると思う。


大事なことは生きている諸先輩に感謝し、決して(親族を含め)人に迷惑を掛けないよう自ら努力することではないだろうか。