大相撲

大相撲初場所において東大関把瑠都が千秋楽を待たずに初優勝した、と今朝の朝刊に報じられていた。最近それほど相撲に熱中しなくなったが、たまたま初日から力士の勝敗を夜のスポーツニュースで見ていた。というのも八百長事件等で荒れた日本相撲協会の力士がどのように変化したのか実際の相撲で見たかったからである。


確かに各力士の相撲が、以前にも増して真剣に取り組まれているような様子を感じる。あれだけの巨大な体格をした力士同士がちょっと力を抜いて勝敗を調整しても、素人の目にはなかなか見分けがつかないのが事実だろう。これまで千秋楽まで勝敗がもつれて、場内が満員御礼になるのが近年の大相撲だったような気がするが、初日から場内の空席が目立った今場所であった。


現在の大相撲がいまだ本格的に人気が戻っていない証拠だと思うが、千秋楽3日前に優勝力士が決まるのも、相撲協会で起きた不正により関係者が断罪され国民の目が厳しくなった結果ではないかと想像する。相撲ファンとしては、千秋楽前に早々と優勝力士が決定してしまうのは面白くないし、大相撲協会興行収入にもかなり影響があるだろう。


あっという間に初場所の15日間が終了してしまったのも、新聞の片隅に扱われて国民の関心が薄くなってきたのも、八百長事件の下した影響が尋常ではなかったという証だと思う。国内力士が上位に少なくなり、外人力士の活躍ばかりが目立つ今日の日本相撲協会が、本格的な国民的人気スポーツとしてまた復活することを期待したい。