就職戦線

昨年12月から学生の就職活動が解禁されて、1月の現在も時々学生が会社に見えている。先日、新聞に今春卒業予定の内定率が70%だと出ていたが、おそらく首都圏では80%くらいは就職先が確定していたとしても地方の就職率は60%くらいではないだろうか。景気低迷で長らくこのような状況が続いているが異常な状況である。


極端に言うと今の学生は1年中就職活動をしているようなものである。1,2年で教養課程を終え、専門課程で充分に学ばない中で就職活動に集中するというのが今の実態のようである。文科省経産省が日本の将来を考えているとすれば、産業界や大学側に強く呼びかけて就職活動をもっと遅らせるよう行政指導してもいいと思う。


もっと世間に向かって物を言う学生がいてほしい。大人の作ったルールにただ大人しく乗るのではなしに、学生に都合が悪い世の中の動きであれば、堂々と反対意見をSNSなどで外に表明して運動を起こしてみてはどうだろうか。就職活動は4年の10月に解禁されるのが一番ふさわしいという気がする。


是非、学生には在学中に自分の精神や肉体をいじめて、多少のことではへこたれない忍耐力とストレスを発散する術を身につけてほしい。また困ったり悩んだときに相談する相手、友達や同僚ではなく、先輩や両親や年配者など、人生経験の豊かな人を常に身近に持つようにして、自分で篭(こも)らないようにすることである。