異業種交流会

昨日は長年お世話になっている異業種交流会の新年会に参加した。
久し振りに参加して嬉しかったことは、会員が順調に増え若い世代の新会員が仲間入りしたことである。
昨今は経費削減のため横浜と川崎の団体が合同で新春例会は行われている。
大多数が地場の中小企業なので円高・株安・空洞化のあおりで景気のいい話はほとんど聞かれない。


ユーロの財政危機で対ユーロ、対ドルと円高は尚進みそうである。輸出関係の企業は採算がとれない
状況なので、傘下の中小企業はさらに深刻な経営状況である。話をしてみると、内需関連の業種は比
較的順調なようである。昨年のように大震災、原発事故、タイ洪水と困難が続いた年と比較すれば辰年
の今年は期待したいというところだろう。


基調講演は中華街に本社を構える、創業118年の「江戸清」という食肉加工業会社の4代目社長の講
演であった。会員の経営コンサルタント会社で経営指導を受けている会社がたまたま創業100年以上
の企業を訪問して今回の講演を依頼したそうである。4代目も会の存在の大きさに驚き、予期せぬ入会
の運びになった模様である。


1894年(明治27年)創業で資本金2000万円/社員数240名/年商59億円という、創業から100年を
越える歴史を歩んできている企業らしく、幾たびの不況を乗り越えてきた不動の経営理念と、時代の変
化に適時対応してきた顧客思考の経営の大義を強調されていたようである。


我々の周辺にはまだ学ばなければならない企業が多数存在しているが、その企業を支えているのは歴
史を尊重し、時代の変化について来た社員の存在があったからこそ今日の企業の姿はあるのであろう。
その社長も「義」という言葉を大事にしていると話していた。まさに「ローマは一日にして成らず」である。