鎌倉を訪ねて

昨日15日は久し振りに鎌倉鶴岡八幡宮の詣でに出かけた。


本来、この15日はどんど焼きと称して、お正月の飾り物を焼いて1年の無病息災を祈願する日でもある。どんど焼きも地方によってさまざまであるが、私の育った九州の田舎では若者が山から松の大木を切り出してきて、やぐらを組んで部落中のお正月の飾りを集めて焼き払い、最後に皆で残り火で餅を焼いて食べる慣わしがあった。


関東に住んで随分日が経つが、地元に居てどんど焼きのような光景は見たことがない。鎌倉にきても観光地だからなのか15日にもなるとお正月の様子はなく、いつもの参拝客の多い境内や人出の多い小町通りと化してしる。家内は一度次回は人力車に乗ってみたいと話していたが、誰も乗っている光景は見られなかったので目立つのも恥ずかしい気がした。


昨年は家内の体調が優れず新年の参拝にはこれなかったので、今年は機嫌も良いようで弾んでいたように私には見えた。お互いに健康で元気に参拝できることはこの上もないことであるが、参拝客の幸せな姿を拝見していて日本は平和でいい国だなあとしみじみと感じた。前日、ジェーン・バーキンというフランスの有名な女優さんが
日本のことを日本人以上に好意を抱いているのをTVで拝見していたので、その事とつい重なってしまった。


消費税問題やTPP問題で国内は揺れているが、昨年の東日本大震災原発事故で耐えながらも皆で協力して生きようという日本国民の一体感は、神仏を尊ぶ心に結びついているようである。寝ていると半日などあっという間に過ぎ去るが、出掛けから時間を決めて行動したのでお昼過ぎには帰宅の途についた。八幡宮で開かれていた牡丹の観賞イベントも最高だった。