絆で人は成長する

東日本大震災で親や兄弟を亡くした人は1500人を超えるとテレビで報道していました。3月11日の大震災から9ヶ月が経過しましたが、ご両親やご兄弟を津波で一瞬にして亡くした子どもたちは本当に気の毒です。悲しみの日々は容易に拭い去ることができないでしょうが、明日に向かって生きてほしいと思います。


たった一日の出来事で人生までもが大きく変わってしまう自然災害が今年は特に多かった年です。たまたま私のブログの大テーマは「人間万事塞翁が馬」ですが、人生には運不運はつきもので生きていくうえでは相応の覚悟は必要なのかもしれないと思うのです。私も両親は小さいときに離婚して子育ては両親とも放棄しましたので、祖父母によって育てられました。


両親のもとで育てられることはなかったのですが、今にして思えば却ってそれがよかったような気が致します。「親は無くても子は育つ」と昔から言われています。確かに小さい時は両親の揃った家庭を羨ましく思ったことは何度もありました。でも祖父母は親以上に愛情を注いでくれたような気がします。


人間は何か欠けていたほうが強くなるものです。あまり恵まれ過ぎていると有り難味も感じないし、嵐が来たときには耐え切れないものです。多くの震災孤児に対して周囲の温かい志が成人を迎えるまで続くことを願ってやみません。周囲の人々の温かい志によって、子どもたちも人間的に大きく成長するものと思われます。