人事のミステイク

スポーツの世界や役所や企業社会でも言えることは、役職者の人事が非常に重要だということである。スポーツ界でも監督人事などが騒がれているようであるが、組織の中で越権行為をしそうな人選をしたならば収拾が付かなくなるのである。巨人のニュースなどは典型的な例であると思うが、人選を誤るとああいう事も起こりうる。


役所においても、組織がぬるま湯に浸かっていると偏った不公平な派閥人事が生じやすい。大阪維新の会が主張している大阪市の改革案などは他の自治体にも言えることだと思う。橋下氏が「独裁」が必要と叫んだのも、変革に反対し、足を引っ張る勢力を打破するには、強烈な人事権を発することも必要だと主張しているのだろう。


企業社会でも派閥人事が無いとは言えない。上場企業が何期にもわたり財テクのつけを隠蔽しようとしていた例など、ミスを発見した人の功績はとても大きいが、それより株主を欺いてきた歴代の経営陣は元外人社長が主張しているように全員が退場を命じられるべきだと思う。そういう仲間を役員として過去に人選してきた罪は大きい。


天下りによって業績が上がらない企業は、大体、人事のミステイクである。既存社員の思いを無視した人事はうまく行かない場合がある。折角、歴史も実績もある企業を、人事のミステイクで駄目にしてしまう、実に勿体無いケースがどの業界にも多い。自らの欲で上に立ちたい人は人事においても注意を払うべきである。