除染について

政府の基本方針では年間20ミリシーベル以上の地域を除染することになっている。専門家ではないので個人的な意見として述べさせていただくが、放射能汚染度合いを分析分布から追跡しないで測定面積を限定して汚染度を測定しているのであれば言語道断のような気がする。


素人判断だが、測定面積が東京ドーム2個分に一箇所の測定箇所で安全性が保障されるのだろうかと思う。ホットスポットで圏外でも規定数値を上回るところが多く出ているにも関わらず、面積からしても僅かな測定箇所で異常なしと安全宣言を出すなど行政側の焦りと国民の目には見える。


除染の模様が報道されていたが、樹木にいくら強力な水を吹き付けて放射線を取り除いても、放射能成分が水とともに地面に落下してしまえば、浸透して土壌汚染や地下水が汚染されることを考えないのであろうか、その感覚が全く不思議である。


住民が反対するから早期に安全宣言を出そうとしている、そのような行政側の姿勢がおかしいような気がする。本来であれば行政側が危険を回避して、住民に対しても厳しい対応で望まなければならないのに被災者に対して無責任ではないだろうか。


先日、チェルノブイリ事故後のロシア政府の機敏な対応の話を聞いたが、福島原発事故への対応などを見ると、同じ日本人として原発周辺地域の住民を見ているのだろうかと思えるほど被災者が非常に気の毒である。


日本の為政者はもっとドイツ国民を思いやるドイツ政府を見習ったほうが良いような気がする。世界的な技術会社であるシーメンスなどは危険なものを造らないという利口な選択をしていると思う。


原発が経済的だというのは近視眼的な見方だと考える。
日本も原発に対する考えを議論し、きっぱりとした方針を立てるべきである。