天高く馬肥ゆ

土曜日の暴風雨は大変な日和でしたが、翌日の日曜日は打って変わり、正に「天高く馬肥ゆ」の秋というお天気となりました。朝夕は暖をとる季節になってきましたが、昨日は全国的に初夏の天候を思わせる温暖な一日でした。雲の動きも形もこの時期ならでは見ごたえがあります。


「天高く馬肥ゆ」とは、空がさわやかに澄み切った秋が訪れると、気候のよさに食欲が増して、馬も元気にたくましく育つということですが、秋は天気がよく、しのぎやすい、自然と食が進む季節とも言っています。しかし土曜日ばかりは台風でも接近しているかのような荒れ模様でした。


わたしもIT業界へ来て長期になりますが、雨の日以外は仕事だった以前の業界の記憶がまだ残っているのか、雨の日は仕事ができなくて現場が休みだったこともあり、今でも雨の日は一日落ち着いた気持ちになります。最近は休みの日が晴れても現場が気になる習慣は抜けましたが、それほど当時は忙しかった時代だったのでしょう。若い頃の多忙な時期の会社人としての体験は、大事な人生経験でもあったのではないかと考えます。


大卒者の内定率も59.9%という数字がニュースに出ていましたが、地方大学などはもっと内定率は低いだろうし、高卒者は更に厳しい数字ではないかと予想します。それでも昨年より若干は数字的に改善しているようですが・・・。政治家や官僚は身分が保証されているので自らは危機感を感じないと思いますが、もっと真剣に対策を練ってほしいものです。


年金問題や税の問題も雇用をどう守るかに将来の日本の命運が掛かっています。目先の諸問題ばかりに目を向けないで、99%の国内中小企業への雇用吸収をどのように進めるかを議論したほうが良いのではないでしょうか。大企業はリストラが早い勢いで進みますので、これからの国内雇用を中小企業がどのように支えていくかは大きな課題だと思います。