日本とアメリカの違い

昨日、9月11日(日)は東日本大震災から半年が経過した日で、東北地方も関東地方と同様にお天気に恵まれたようである。NHKテレビでは午前中から長時間にわたり、東北各地で催された鎮魂の行事が映し出されていた。我が家でも多くの方々と同じように、午後2時46分にはTV放送とともにTVに向かって1分間の黙祷を捧げた。

 アメリカでも、2001年9月11日にニューヨークで起きたの同時多発テロ事件以来10年の歳月が流れて、日米でそれぞれ慰霊の催事がTV放送されていた。ただ残念なことにアメリカの一部では、あの事件以来さまざまな国内における人種差別が後を絶たないようである。移民の受け入れる自由な国家であることは誰も否定しないが、イスラム諸国に対する信仰と民衆を一方的に非難するような態度がアメリカの一部に存在する限り、いつまで経ってもテロの解決には至らないような気がする。

 お互いに恨みをもって争う限り、双方ともに永遠に平和はもたらされない、ということを為政者同士が理解しあえば打開の口は見つかりそうだと思うのだが、歴史の傷が双方に深すぎるようである。世界を見渡しても歴史上でいずれ躓くと思われるのは、悪政の強いてきた権力者であり為政者であった。その意味でも政治家は責任重大なのだが、バランスを欠いた為政者がどうしてこのように世の中には多いのかなんとも不思議である。

 その点、まだまだ日本人の心は清らかである。世界中から支援の手が多いのも、日本人が平和を愛し、良識ある国民として認められているからであろう。東日本大震災の被災地での日本人の様子を世界の人々が見て、日本人同士の絆の深さに感動したのも彼らに日本人の真心が通じたのだと思う。