台風被害

他人ごとながら泣けてくる。

 台風12号の集中的な豪雨で、和歌山県奈良県の山間部で大規模な山崩れが起きて多くの死者が出ている。自然災害の爪あとは突然に人間社会に惨い仕打ちをしてしまう。

 ある村の村長さんの妻子が亡くなられたというニュースを耳にしたが、村長さんは災害対策のために真っ先に登庁し役場で陣頭指揮を執っていたが、村長さんの家族からも最後の連絡が途絶えて、家族は山崩れの被害に遭遇されてしまったとのことである。

 娘さんも近く結納を予定していたようであるが、こんな話を聞くと気の毒で胸が詰まるような気がする。災害はほんのちょっとの時間で人間の一生の人生まで変えてしまう。嵐が去れば一転して何もなかったかのような天気になるが、災害の爪あとは想像を絶するほど人間社会に深い傷あとを残してしまう。

 人ごとながら本当に悲しい出来事である。