総理、お疲れ様でした。

決して笑ってはいけないのだろうが、菅総理が本当に降りると役員会で言ったという記事まで新聞に書かれるのだから、呆れてつい笑ってしまいたくなる。6月の退陣表明以来、新聞などマスコミや政界まで、首相が本当に辞めるのだろうかと疑っていた人も多かったと思う。例の3法案(2次補正、公債特例、再生エネ)可決を条件に退くとのことであったが、これまで法案可決を駆け引きに退任を迫る国会に堂々と挑む首相も過去に見たことがない。

 過去には、国会やマスコミで追い詰められて簡単に退く首相もいたが、どちらが評価できるのか素人の私たちには判断が難しいが、法案が最近になって随分高い確率で国会を通過したことは事実のようである。とにかく法案が通過しないことには物事が始まらないので国民の一人としてほっとしている。しかし笑ってはいけないのだろうが、正直、与野党の攻防を見ていて随分時間という経費の無駄遣いをしていると思うのである。

 漸く菅首相の退任が確実になり、にわかに民主党の代表選挙が現実味を帯びてきたが、どうも国民不在の代表選びになっているように感じる。世界情勢も国内情勢を考えても一刻の猶予も残されていないと思うのだが、党内の代表選びがどうもしっくり行かないようである。なぜ、ベテラン議員がいながらにして、このように政党としての組織が未成熟なのか正直、不思議な感じがするのである。