故郷は遠きにありて想うもの

luckycherrymame2011-08-22

今年のお盆も過ぎてしまった。田舎で経験した昔ながらのお盆らしいお盆は、30年も前に20代の前半で私自身終わってしまった。まだ私の世代でもご両親が健在とはいかないが、どちらかが高齢だが元気で里帰りを待っているご家庭もある。羨ましい気持ちもないではないが、いまだに里帰りできる実家があるというのは幸せな方々だと思う。

現在はもう私も孫がいてもおかしくない歳であるが、私の祖父母は60歳を越えた頃から両親に代わって孫である私たち兄弟の子育てをしてきた。当時は祖父母ともバリバリの労働者(家業は農家だが、生活のために祖父は60歳代には北九州に出稼ぎ労働者として働く)で周囲からも働き者だと尊敬されていた。いきなり何故このようなことを話すのかというと、あまりにも自分たち親の世代が情けないからである。

都会に出てきて長くなるが、お盆が来ようと昔のようなお盆の情緒を味わうことができないのが残念である。故郷を無くしてしまってはいけないと思うのだが、親の世代が歯抜けになって本家を守る者もおらず、今では伝統文化も継承できず残念な気がしている。荒れ果てていく故郷へは帰る機会もめっきり減ってしまっているが、久方ぶりに来年早々に訪ねる計画である。