国家の責任

luckycherrymame2011-08-17

東日本大震災で震災孤児は200人に上ると言う。かつて太平洋戦争末期の対米沖縄戦でも多くの戦災孤児が残されたが、震災にしても戦災にしても孤児は身寄りがなくて本当に可哀想だ。国がどう子どもの成長期に面倒を見るかということが非常に大事だと思うのである。戦争は国の責任なので国が全面的に面倒を見るのは当然だが、孤児としては双方に同じように恵まれない環境なのだから、国家ならびに社会が責任を持って育てていく必要あるだろう。

 先日、TVに沖縄戦戦災孤児になったご老人が出演なさっていたが、さぞ大変苦労をされたことだろうと思う。就職も両親がいないということで差別されたようである。本来ならば厳しい環境におかれた経済的な弱者ほど、国家社会は救わなければならないと思うのである。長崎原爆投下による被爆者認定でも市町村で線引きをして、隣接した村人の被爆認定を拒否してきた事実もあり、今日まで犠牲になってきた方も多い。

 公害認定もしかりで、被害当事者のことを考えただけでも気の毒になるのが普通で、何とかしなければと行動するのが為政者の責任ではないだろうか、とわたしは思う。