団体のボランティア

2007年から業界の健康保険組合の役員(議員)として微力ながらお手伝いをしてまいりましたが、このたび理事を仰せつかることになりました。私たちの健康保険組合は700社近くで組合員4万人強が加盟しており、30名の方が役員として存在し、その中で14名の方が理事として組合を率いております。

 業界の皆さんは、社団法人である団体の役員でもボランティアで会の運営に協力されていますし、健康保険組合もその点では同様です。今から10年以上も前に突然、業界の社団法人の団体から理事になってくれないかと打診がありましたが、当時は社内の役員から猛反対されて御断りをしたことがあります。

 本来、皆さん本業の傍ら業界団体の活動をなさるわけですが、弊社はそのような余裕がなかったのだと思います。希望して理事になれるわけではなく、役員の皆さんから推薦されることによって役員としてのお鉢が回ってくるので、個人的に経験という意味では貴重なことなのですが、その時はやむを得ず年功者の言に耳を傾けました。

 現在は企業としても社歴を蓄積しスタッフも揃ってきましたので、業界に恩返しができるかと思って快く役員を引き受けております。今回の理事就任も皆さんからのご推薦があったのでしょう。信頼できる企業として多少は評価されていると考えていいのではないかと自負しております。

 社外の組織に加わってみて、同業者の皆さんがボランティアにもかかわらず、自らの企業のために経営者として陰ながら少しでも成長しようと熱心に活動されていることがよく理解できます。もっと若い時からこのような経験を積んでいれば多少は違ったのかもしれませんが、チャレンジ精神がなかったのだと思います。