総論賛成・各論反対

今の国会を見ていると、永田町という無人島で国会議員が議論をしているように映る。
きっと、遅々として進まない国会論議に税金を払っている国民も、海外で日本の政治の行方を観察している国も大多数が呆れているに違いない。これといった進展がないので、最近は私もあまり政治の記事をなるべく見ないようにしている。

少し感想を言わせてもらえば、総論賛成・各論反対という空気が国会内に蔓延して、国民に対して無責任体質になっているような気がする。例えば今回の放射能セシウムに汚染された福島産牛肉が容易に流通してしまうことなど、チェック体制に問題があるといってもいい。おそらく農家の人は大丈夫だろうと、日々の生活を維持するために生産したのだろうと思う。

放射能汚染は国の問題であり、畜産農家に全面的な補償を明確に訴えていれば今回の流通事件に発展しなかったのではないだろうか。人に害があるものをチェックもしないまま流通させるというのは言語道断で処罰にも値すると思われる。もし感染症がいずれ発生した場合、どこが責任を取るのだろうと考える。

話は飛躍するが、九電のやらせメールにしてもこの国の上層部は頭脳が明らかにおかしいとしか言いようがない。いくら高学歴のエリート集団でも私利私欲を優先し、事の善悪がわからないのなら人の上に立つ資格はないだろうと思う。告発した下部組織の社員のほうが人間的にもまともなように感じてしまった。