政治へ一言

かつて日本社会党という今の社民党の前身である政党が存在した。
世代が変わって今は一部が社民党へ、多くは今の民主党へ鞍替え
した人が多い。自由民主党日本社会党との与野党の国会論戦は
それなりにはっきり意見が二分されていたので、国民にも政治家の
意思がわかりやすかった。

記憶では、社会党日米安保反対、自衛隊違憲という強い主義主
張を展開していた。時代は変わってみると、政治家の舌も乾いてし
まったのか現在においては反対もせず黙認してしまっているようで
ある。その思想の変化の根拠を一国民として聞きたいのだが、今は
もうタブーの話なのだろう。

コロコロ政治家の主義主張が変わるから、有権者の国民の信頼を
得られないと思うのだが、二大政党ならば安保や自衛隊のあり方で
根本的に考え方が違うはずであるが、都合のいい時だけ自衛隊を活
用し、存在も認めてきたような気がする。自衛隊憲法違反と言って
来た人は今はどう解釈しているのだろうか。

政党の中に根本的な主義主張の違う政治家同士がいて、政党が成
り立つわけがないというのが本音である。解散して政界再編したほう
がよいのだが、過去を振り返るとその繰り返しばかりでまともな集団
勢力になったためしがない、つまり離合集散ばかり続けてきたという
のがこれまでの政治の歴史である。

かつての政界より今の政治家たちはかなりレベルが下がってきたよ
うな気がするのが率直なところである。今の政治家は自らの身を削
ってもう一度ゼロから出直すべきだと思う。衆参両議院に言えること
だと思う。首相公選制を真面目に議論して欲しいものである。