子育て

わたし自身は幼い時から、母の日にも父の日にも何かをしようと思っても
両親とも一緒に屋根の下に住んでいなかったので、あまり感謝の日という
意識は無かったが、自分が親になってみて初めてそれぞれの誕生日や上
記のような祝い事に不思議な有難さを感じたものである。

わたしは4月生まれなので、子どもとしても誕生日祝いをしたと思ったら、す
ぐ父の日が到来するので面倒なことだろうが、毎年よくも忘れずにプレゼン
トをしてくれるものだなあと、逆に几帳面さにこちらの方が驚いてしまうので
ある。やはり子どもは親が一生懸命に育てなければならないとは、我が家
ながらの経験から思う次第である。

その子どもたちも今や成人してしまって、親の方が子どもたちからいろいろ
と世話になることが多くなってきた。家庭も社会も同じように順番で、自分が
したように子どもも後姿を見て育つので、決して言うようにはならないと思っ
たほうが良い。あまり干渉するよりも、親は木の上に立ってじっと様子を見
ればよいということだろう。昔から杞憂という言葉もあるように。