原発はロッキードを超える?

政治は長年にわたり原発建設を推進してきた。

確かに、表面的には低コストに見える原発が、不安定な中東情勢の原油に依存する化石燃料エネルギーよりこれまでは発電効率は良かったのかも知れない。

しかし今回、原発が事故を起こすことによって無限の補償金が代償として発生すること、そして多額の補助金漬けで国民の口を塞いできた原発行政にも目覚めた。

実は、世界で唯一の原爆被爆国である日本国民に対して、政治は危険をひた隠しにして原発建設を今日まで進めてきたのである。

来週の国会で内閣不信任が上程されるらしいが、私が想像するに、かつてのロッキード事件以上の贈収賄原発建設に絡んでいるのではないかと考えている。

このような時期に、政局の混乱を引き起こして政権交代を狙うような倒閣の動きは、何となく歴代の汚職に蓋をしようという思惑が根底にあるような気がする。

かつて立花隆さんのような鋭い感覚を持ったジャーナリストは今の世の中にはいなくなったのであろうか。