素直に反省すべし

福島第1原発の1号機から3号機まで圧力容器の燃料棒がメルトダウンしている
らしいことが窺える。もしそのことが今回初めて確認できたとするならば、あまり
にもお粗末だと言わざるを得ない。

原子力安全委員会斑目委員長が今頃記者会見して、メルトダウンは当初から
分かっていたようなニューアンスの発言をされるのは誠に遺憾と思える。もし国民
が当時、被災の甚大さでパニックに陥らないように政府も極力配慮したのならば
そのように説明すればよいが、震災当時は確信も何もなかったのだろう。

原発事故の安全対策も事業者が充分にできなかったと判断すれば、今後は全面
的に国の責任で原発を国有化していくしかないような気がする。
但し、そこまでして地震大国の日本で原発をこれからも推進してよいものか甚だ疑
問である。

日本人は一度やりだしたら途中で議論しても止まらない性格がある。
原因はそこに利権が絡むから、正当な意見でも中々受け入れることが組織上でき
ないのである。事が起きてから対策に走るので、安全への投資も利益優先で後追
いになってしまうので、事業者に全面的に委ねること事態が間違いだったと言える。

時間は掛かるだろうが、国のエネルギー政策をもう一度練り直すことは必須であり
、今後政府が主導して様々なセクションで国民的議論に発展させるべきである。