温故知新

luckycherrymame2011-04-18

皆さんの中でご存知の方も多いと思いますが、わたしも尊敬する映画監督である松竹の山田洋次監督が選んだ、日本映画史上での家族にちなんだ作品100選が今、BSプレミアムで放映されています。この時期に、多くの貴重な邦画作品に触れることができて大変満足しています。

我が家でも家族で録画しては見て消していますが、一つ二つこの週末に見たものをご紹介しますと、たまたま山田監督作品ですが、<男はつらいよ第6作「純情編」>と<幸せの黄色いハンカチ>です。

ご存知のように、<男はつらいよ>シリーズは48作で幕を閉じますが、6作あたりは青春時代によく映画館で見たものです。森川信というおじちゃん役をしていた今は亡き俳優さんの名演技はとても見事でしたし、映画館はいつも大勢の観客の笑いのるつぼと化していました。今では想像できないほどの館内のざわめいた雰囲気は当時当たり前でした。

<幸せの黄色いハンカチ>この作品も年配の方は大変ご存知ですが、今は廃山になった旧夕張炭鉱の家族の話です。わたしも、この映画の後に夕張の街を訪れたことがありますが、<石炭の歴史村>という観光用の博物館ができたばかりで大勢の観光客が当時、夕張炭鉱を懐かしんで訪れていました。

前述の<男はつらいよ>主演の渥美清さんも若くてバリバリの俳優さんで、演じる汗が映画のスクリーンから飛び出てくるようでした。後述の<幸せの黄色いハンカチ>はやくざ映画出演が中心だった若い頃の高倉健さん、若くて綺麗な倍賞千恵子さんが夫婦役を演じる作品ですが、是非、今の若い方にお勧めの映画です。

わたし自身、団塊の世代の終盤の人間ですが、大先輩方と同じようにカバンひとつで高校を卒業して都会へ出て、結婚時は箸一本からふたりで揃えた時代の者です。わびしい独身生活と人様より貧しくても毎日が楽しく夢のような新婚生活は誰でも経験されていると思います。

つまり大事なことは、苦労した当事のことを双方に忘れないことだと思います。自分でつくり上げた人生はその後の人生の貴重な経験となりますので、わたしは皆さんにも<苦労は買ってでもしなさい>と言いたいです。

どうか一所懸命に頑張って生きていただきたい。