日本の電力事情に一言

今回の福島原発事故で、首都圏を中心とした電力需給のインフラが如何に弱体であるかが露呈した。

もし福島原発に電力供給不足分が全面的に依存していたとするならば、早急に代替措置を考えなければならない。

今後とも電力需要が年々増えると予想すれば、もっと電力供給設備に余力を持たせなければ今回のような緊急事態に対応できないことが充分認識できた。

何か良いアイデアがあるかというと難しい問題であるが、ひとつには電力供給の自由化を促進し、東電だけに頼らない新たな企業体、例えばNTT分割で新電電会社をいくつも誕生させた時のように、電力供給を代替できる企業体を整備することが必要ではないだろうか。

かつてのオイルショック以来の停電措置だが、今後の中東情勢の変化次第で、かつてのように原油の供給が制限されることも予測される。

むしろこれからは脱オイルの太陽光発電等の政策に、政府主導でより一層力を入れて早急に代替エネルギーへの転換を図ることが望ましいと考える。

おそらく原発の復旧には相当の月日が予想されるので、一刻も早く経済復興を目指すならば将来も見込んだ今後のエネルギー供給体制をどうするか根本から議論すべきであろう。