医師の人格、此処にあり

数日前だったか、脳死患者の心肺停止による臓器移植に伴う、家族と医者とのやりとりをテレビドキュメンタリーで拝見した。
 
さんざん制定までにもめた臓器移植法の改正で、家族の承諾があれば臓器移植が現在は可能となった。
 
この法改正で一挙に臓器移植が全国的に増加して、多くの手術待ちの患者が救われたことは事実である。 
 
登場したある医師が語っていたが、法改正があろうとも家族の立場に医師が立って、臓器提供をすることの人間尊厳の哲学的な意義を強調していたように私には聞こえた。
 
ご子息の臓器提供に応じたご家族と、病院の医師たちのやりとりが終始納得できるとても素晴らしい内容であった。
 
理想的な医師の人格を垣間見た印象を受けた。