合掌

人の寿命はあっけないものです。
 
昨日、長年にわたり公私とも親しくお付き合いしていた方の訃報が突然届きました。
 
今年3月下旬に入院されてすぐ見舞いに訪れた時には、これから手術して5月下旬には退院されるとお聞きしていました。
 
しかし検査での病の発見があまりにも遅くて、かつての豪快な呑みっぷりの身体は相当蝕まれていたようです。
 
猛暑続きの8月には気になって一度お会いしましたが、あれほど大好きだったアルコールを一滴も口にせず、ただお茶のおかわりをするだけの姿に気の毒な思いを抱いた次第であります。
 
その後も様子が気になり、また近くお会いしようと、何度か電話を入れても音信不通でしたが、この2週間くらい前に漸く電話でお話することができました。
 
いつもより長い会話でしたが、それが最後のやりとりでした。
 
頭脳明晰で、知識も豊富で、性格がめっぽう明るく、人間としての温かみも兼ね備えて、若いながらも人脈の広い方でした。
 
まさに晩年の正岡子規のように自宅療養中に亡くなられたようです。
 
周囲の人気者だっただけに、本当に惜しい人物でした。
 
合掌