住環境に神経を遣わない日本人

日本の都市の住環境は一極集中が長年にわたり解消されずに、高層住宅ばかりが建ち並んでいる。
 
子どもを育てる住環境として、高層住宅の乱立が当たり前とされている現状は決していいとは思えない。
 
マンションに住んでいればわかるが、大人さえ隣近所と口を利くことも少ないのが普通なのに、子ども自身にコミュニケーション能力が自然に身につく筈がない。
 
幼児期の子どもの成長は、地域コミュニティーの中での人間関係や日々の一家団欒の生活から育まれることが多い。
 
現在のような高層住宅建設の下では、人とのコミュニケーション力や情緒豊かな心などが欠落して育ちかねない。
 
無節操な学校で起きている様々ないじめは、大都市形成による住環境や親たちがつくりあげてきた家庭の副産物ではないだろうか。
 
動物や草花に触れたり、近隣との人間関係によって子どもは真っ直ぐ成長すると思われるので、それを考えた住環境づくりが国の仕事である。