情けは人の為ならず

今朝通勤中の電車に、男子小学生らしき子どもたちが大勢乗っていた。
 
ラッシュの時間帯なので車内はいつもより窮屈な感じだったが、その中のひとりに気分がすぐれないのか具合が悪そうに座り込んでいる子がいた。
 
周りの生徒も大丈夫かと気遣いながら囲んでいたが、すぐさま座席に座っていたご婦人が立ち上がり、母心なのか心配そうに混雑の中にもかかわらずその子に席を譲っていた。
 
その様子を遠くから監視していたのか、先生がご婦人が下車したところでお礼を言っていた。
 
どこの学校の生徒たちなのかわからないが、たぶん父兄と学校の関係もいいのだろうという感じがした。
 
何気ない光景だったが、子どもたちの情けをかける思いやりの気持ちと、ご婦人の親切心、生徒を指導している中年の教師、それぞれの行動を観察していた私はホッと安心感を抱いた。