介護休暇

猛暑続きの気候も、やっと日本列島に秋の気配を運んできたようである。
 
4カ月ぶりに、土曜から平日を含んで九州入りしている。
 
実は、近年心臓も弱り、癌の疑いもある、老い先短い私の母親の様子見に介護休暇を取って九州の大宰府に来ている。
 
介護と言っても施設の職員の皆さんにおんぶにだっこの状態なので、私自身は普段の苦労などなく、介護職員の皆さんには有り難い気持ちがいっぱいで感謝している。
 
二カ所目の今の施設へ入所させてから早くも一年間が経とうとした矢先に、母親の容体が良くないとの知らせがあり入院させたとの連絡が施設からあった。
 
幸いに命に別状があることもなかったので安堵した。
 
今回は2カ月に一度の訪問を4カ月目まで引き延ばしてしまったので、会った瞬間、母親は目を腫らして待ち遠しかったように異常に手を握りしめてきた。
 
これまで核家族の問題に直面しながら、私なりに肉親との関係を乗り越えてきたが、家族は近くに住むのが一番だとこの歳になって実感している。