日本は産業構造の転換をしなかった?

アメリカのIT産業の直近の状況を見てみると、リーマンショック後に起きた業績の窮地からの復活のスピードが日本と違う。
 
アップルの復活も凄いし、グーグルもまたインターネットで世界で制覇を保っているし、エンタープライズの世界ではマイクロソフトも地位を守り続けてきた。
 
これから先もしばらくの間は、アメリカが一歩先にIT業界の先頭を走り続けるのだろうが、中国やインドも将来は強者として後を追ってくるだろう。
 
日本は、アメリカが最新技術をどう展開してくるかを注視してばかりで、いつも後塵を拝しているような気がする。
 
新興国の成長に併せて自国の産業の空洞化は早くから予想できたにも拘わらす、日本は産業構造の転換を口にしただけで、何ら手を打ってこなかった。
 
今日の産業競争力が諸外国と比較して年々低下してきたのは、森政権以降今日まで間違った産業政策をとってきたからである。
 
今後、日本経済の成長率を段階的に高めていくには、国家プロジェクトとしてIT産業に力を入れて、先端の付加価値製品を広く世界マーケットに展開するしかないであろう。
 
海を渡ってグローバル市場で競う日本企業の復活を期待したい。