気丈な母

たびたび施設に一泊留まりで遠方の母を訪ねますが、別れる日はいつも妙に母が早朝からイライラ気分になります。
 
おそらく別れる寂しさが、幼少時の子思いとともに、未だに親心として去来しているものと考えられます。
 
施設の近くに住むご家族は、スープの冷めない訪問をたびたび日帰りで実施されていますが、理想的なスタイルでうらやましい限りです。
 
わたしの母は、昔から一つ屋根の下での家族生活の経験が無く、1人で生きてきたために非常に気丈な性格で、妥協せず他人にもはっきりものを言い過ぎる面があります。
 
相手が気が強い方ならば、徹底して正面からぶつかるので、これまで修復困難な人間関係上のトラブルも多々ありました。
 
子ども時代から遠く離れて暮らしてきましたが、親子の宿命なのか悩まされるのが因縁みたいな気が致します。