寝台特急「はやぶさ」の思い出

luckycherrymame2009-03-14

昨日、寝台特急はやぶさ」号が最後の雄姿を終えたニュースを帰宅して知った。

私の一番の思い出は、二十代前の頃に列車内で大変なドジをしたことである。

当時の庶民が利用する二等客車にはベッドが上、中、下の三段あった。

私の経済レベルでは、寝台特急さえ贅沢な帰省手段だったので、あまり乗り慣れてもいなかった。

深夜、トイレに寝ぼけ眼で行ったあとに鉄のハシゴを登って上段の自分のベッドにドサッと乗りかけた途端、「キャーッ」と甲高い女性の悲鳴。

なんと私が女性に間違って覆いかぶさったのである。私までびっくり寝ぼけ眼が覚めてしまったくらいだが、周囲の乗客が「どうした大丈夫か!」と飛び起きてきた。

夜中に何度も謝って、明け方は皆笑って済んだ出来事だったのだが、幼さの感じる若い純粋な田舎者の青年だったから許されたのだろう。

当時の記憶では、確かに美人の若いOLさんだったようである。

苦い経験だが、当時の客車は上段と中段ではカーテンを下ろすと即座には見分けが付きにくかったような気がする。