自分の背中を押すことが大事

先日の土曜日、平塚で開催された年に一度の某シンポジウムへ参加してきた。商工会議所主催であり、毎年開催されているので参加者も多いだろうと予想していたが期待外れであった。有料ならまだしも無料で内容も良いのに地元の参加者が少ないのには驚いた。確かに天衣無縫の秋晴れだったので、紅葉見物には絶好の日和だったとも思えるのだが、それも原因なのだろうとも考える。


世の中には様々な分野の情報源がある。しかし、大多数の人は仕事の関係で社外で情報を得られないことも多く、惜しい気がする。周囲を観察してみると時間をどのように活用しているかは個々人で差が非常に大きいようである。電車の中でも、眠っている人やスマホ端末をながめている人、読書をしている人、漫画を読んでいる人など、時間の遣い方は人によって様々であるが、上手な時間の使い方は人から学ぶべきであろう。昼間の勤務時間内も情報をどのように得ているかはそれぞれであるが、毎日の積み重ねが違っていれば情報の格差に大差がつくのは当然である。


皆さんに参考になるかどうかは内容にも拠るのでわからないが、勤務時間中に食事を取る時間や喫煙する時間があるならば、できればたまには外の世界に顔を出して情報を入手するスケジュールを入れたほうがいいと思う。多くの人は多忙なスケジュールをこなすのに、自分の背中を無理に押そうとしないのではないだろうか。行動は、自分で自分の背中を押さないとなかなか実現できるものではない。スケジュールが重なってばかりで、身体が二つ三つあればいいのにと時々思うくらいがちょうどいいと思う。


情報は、人から聞いたり活字で読んだりしても、直接聴いた臨場感のような実感は沸かない。生きた情報をできるだけ現地で求めることをお勧めしたい。日々、忘却はつきものであるが、日々生きた情報を得ないと脳の働きも鈍るし、行動も伴わないのでそれで終わってしまうことが多い。一日の24時間は万人に平等に与えられているが、自分のためになる活用方法を綿密に考えている人は意外と少ないので本当に勿体無いと思うのである。