「焦らず、慌てず、諦めず」

領土問題で連日、日中と日韓関係がギクシャクした政治的様相を呈している。


今朝、テレビで何人かの在日アジア人のインタビューを耳にしたが、その中の一人の女性が素晴らしい発言をしていた。


プライドを張り合うとお互いにカッカするので、いずれ知恵のある人が登場して、良い策を考えるだろうから、今は焦らないほうがいい、と応えていた。


私も同じ意見である。この際、シリア紛争でくしくも犠牲になった山本美香さんが、生前に語った多くの尊い講話に為政者たちは耳を傾けて学ぶべきであろう。


「短気は損気」だと昔から云う。「焦らず、慌てず、諦めず」に少しずつでもいいから、何年も掛けて取り組むべき問題だと考える。


キナクサイ問題は包み隠しても、何かの衝撃で必ず噴出するものであるから、時間は何年も掛かるだろうが、お互いに我慢強く、話し合いを続けていくしかない。


1970年の日中国交正常化に結びつけた知恵のある指導者が、いずれ現れるのを待つしかないと考える。