ある出版記念パーティ

今週初め、以前にお世話になった方の出版記念パーティに招かれました。奥様も同伴でしたが、初対面だったので何もお話しすることはありませんでした。ただ地味な方だという印象をその時は抱いたわけですが、戴いた書籍の巻末に奥様へのねぎらいのお言葉が書かれていましたので、おそらく着飾らない非常に謙虚な奥様なのではないかと後になって想像したものです。


戴いた書籍を読み終えて、あらためてその方の人柄の良さを痛感いたしましたが、人は中々全体的に掴むことが難しいものです。長くお付き合いしたと自分は思っても、大体、人の僅かな一面しか知らないものです。翻って、自分の考えを周囲に満遍なく知ってもらうには、自分の考えを著した文章が一番分かりやすいような気がします。


単なる会話では人の心まで読むことは難しいのですが、文章で表現されることによって人の教養の一部を見出すこともできます。弊社でも交代でブログの更新を始めましたが、社員の皆さんの特徴をあらためて発掘したような気がしています。「人は見かけによらず」との思いを感じている毎日です。


さて話は元に戻りますが、出版された書籍のタイトルは「脱原発で本当に良いのですか?」というもので、正直、本を読む前は原発を推進する内容なのかと想像していましたが、結果的には推進派でも反対派でもない、人間尊重の精神を軸にした、極めて常識論者として論語を通して展開された内容でした。


蛇足ですが、パーティーの終了間際に抽選会が催されて、最後の高価な1位の商品(放射線測定器)に、運良く私が選ばれてしまいました。大先輩の方々を前にして少々申し訳ない気がいたしましたが、これもその方との何らかの縁だろうと思いお受けいたしました。