東電絡みに一言

東電の勝俣前会長が国会の事故調査委員会で当時の生々しい答弁模様の記事を見た。


前首相の対応への不満、原子力保安院から東電原子力本部への電源喪失指摘が経営側へ届かなかったなど、自己弁護の印象を率直に感じた。


東電王国を築いてきた大物のひとりらしく、政治家にも気落ちしない強気の人物であったことが、これまでの属議員への働きかけの行動にも表れているようである。


国会は、東電内での情報共有の不味さを指摘するだけでなく、当時の原発事業本部責任者も同席させて、経営側への報告が本当になされなかったのかを追求してほしい。


東電新体制の社外取締役就任を経団連が拒んだのも、東電の影響力を警戒してのことであろう。企業論理として政治に左右されない財界の考えが見え透いている。


政治家と長年にわたり蜜月の関係を保ってきた電力業界が、自己犠牲も厭わないで根本から変革されることを期待したい。