節分を過ぎて

手帳の週ごとのページを捲るたびに、行事が塗り変わって過ぎ去っていくページの寂しさを感じます。特に華やかで多忙の年初からの1ヶ月が過ぎてしまうと、2月は逃げるように月日が過ぎて穏かな春を迎えることとなります。しかし今年は異常気象が大寒波となって雪国を猛吹雪が襲って春の到来を遠のけているようです。


北は北海道、南は九州と気候的にも随分違いがあります。特に雪国ではストーブなど石油・石炭・木材を燃料とした暖房器具が欠かせません。外気はマイナス温度でも暖房の聞いた室内は30度だったりします。一方、雪のない西日本では室温が20度くらいでも過ごせないことはありませんが、なぜか肌寒さを感じて暖をとります。


地球温暖化を叫ぶ学者がいるかと思うと、氷河期の到来を予測する学者もいます。4年以内にM7以上の地震の発生する可能性を70%と言っている地震学者もいます。素人は何が真実なのか右往左往させられて困惑してしまいますが、確証を得た根拠が世の中に伝わらないと変な誤解を招きかねないと感じました。


電力の問題も同じで、原発事故前まで国民に知らされる電力情報はほとんど皆無でした。公益事業と言いながら独占事業を国も放置してきました。大事故や大災害が起きてはじめて、物事のつじつまがあらためて見直されるのがこれまでのやり方でした。一部のエリート集団の国家思考が一方的に偏るのも判るような思いがします。


もっと現場に即した消費者側の基点に立った思考の出来る人材を、これからの日本は育てていくことが大事であるような気がいたします。