小沢氏の問題

古い自民党政治から延々と続いてきた政治家が絡む贈収賄時事件にはそろそろピリオドを打ってほしい。長年、建設業界では政治家の陰の力による官製談合がまかり通ってきた。官僚の天下りは、「おみやげ」称して仕事つきで民間企業へ役人OBが再就職することにより競争入札制度を長期にわたり歪ませてきた歴史がある。

小沢一郎氏の政治手腕を買う人は多いが、政治資金集めの手法は古き自民党政治が官民と癒着して踏襲してきた最も違法な行為である。せっかく清廉潔白な政治家が与党の民主党内に増えてきても、小沢氏のように政治資金集めが不明朗で疑いをもたれるような政治家は自ら潔く政界からは退くべきであると思う。

私自身も小沢総理を期待した一人であるが、地裁と言えども裁判は厳格であるべきで司直の判断を被告人の秘書たちは重んじるべきである。もちろん当事者の小沢氏にも最大の責任があるのは国民世論としても当然であろう。

ちなみにこういう私自身もかつて建設業界へ身を置いてきたが、最近は入札制度も随分透明度が高くなってきたことを知人から耳にしている。時代遅れの違法性のあるしきたりは業界の刷新のためにも厳格に処断すべきである。