光と影

週末は出かけることもなく、この夏初めての涼しい時間を過ごすことができた。テレビがなければ晴耕とは言わなくても雨読と過ごしたいが、観だしたら何となくつけて、つい勿体無い時間を過ごしてしまう。24時間テレビをある番組が放送していたが、観続けたらきりがない内容にうまくつくられているようである。

 テレビ時代は茶の間に座って、ただ一方通行で情報を受け取るだけなので内容をあまり記憶していないことが多い。ただ観たということだけはわかっているのだが、再度観なければ覚えているという風にならないようである。なんでもかんでも違うジャンルの番組を観ていると情報過多で脳細胞がうまく整理してくれないのだろうか。

 テレビ局も視聴率争いなのか、昨夜、24時間テレビの裏では他局が全国警察の報道事件番組を放送していた。世の中の発生事件を知る上で参考にはなる番組だが、事件の内容が年々多様化と同時に悪質化しているように感じる。テレビで観るほど実際の事件処理はカッコのいいものではないだろうが、テレビ局の違いでこのように世情の中身がかけ離れて違うと、世の中の明暗がはっきり二面化しているような気がしてならない。

 報道される事件をみると、警察の検挙といたちごっこで犯罪が世の中で繰り返されていることがわかるが、犯罪者が本当に更生される社会環境に現在あるのだろうかとも思う。犯罪はある種の偏向的な社会的格差が人間の成長期に醸成されてもたらされるものだと考えられる。警察は大変な仕事だと思うが、犯罪こそ類は友を呼ぶというような広がりだけは断ち切ってもらわなければならない。

 光と影の社会的側面の展開を同時に拝見した週末だった。