川端康成を観る

先週、BS/NHKでノーベル文学賞の受賞者でもある川端康成回顧録についての放送があったので、どんな内容なのか興味があったので長時間であったが最後まで拝見させてもらった。不勉強で初めて知ったのだが、物心ついた幼い頃に両親にも先立たれて、親戚に育てられた家庭環境のほかに、本人も病的で体が弱かった少年時代をすごしている。

時々解説される川端康成文学研究者の話は、私自身も日本を代表する偉大な作家の片鱗を知る上で貴重な内容であった。私も川端文学については知らないことばかりであるが、どんなに苦労しても次第に明るくしようというストーリー性が小説にあったようである。最期は自殺してこの世を去ったことも有名であるが、その心境は芥川龍之介の思いと同じであったようである。

どのような時代だったのかわからないが、幼少時に両親をなくした人生が如何に辛かったのか、人には理解できない作家としての繊細な心の内面を一生持ち続けたのではあるまいかと思う。

お勧めしたい内容の番組であったが、人には好みというものもあり、それぞれ過ごす時間はまちまちで感動する部分も人によって違うので強制はできないが、私自身も勉強させられる素晴らしい内容であった。もし再放送があったら是非ご覧いただければと思う。