先人の教えに敬服

今回の大地震と大津波の起きた東北のある村で、先人が残した石碑「これより下に家を建てるな」のお陰で命拾いした村人がいることを先日、テレビで知った。

わたしが小さい頃に育った田舎でも、村の若い人が我が家の祖父にさまざまな事を相談にきていたのを記憶している。

現在でも、小さい時から祖父母と接してきた人は謙虚さがあり、素直な性格を有している。

今は知らないが、かつてはそういう経験者の言に耳を傾ける文化が、地方の田舎には存在していたような気がする。

現代は核家族化が普通になり、お年寄りの話を聞く家庭なども少ないし、耳を傾けないで若者が行動する社会である。

先祖が苦しみを経験し、子孫のために残した石碑の重みに、東北のある村の村人たちもきっと心底感謝の意を感じたことだろう。

もっと今の日本人は、先人や年配者の言に耳を傾けるべきである。もう一度そういう文化が甦ることを期待したい。