緊急時に与野党と言っている余裕はない!!

今週明けから、福島第1原発で溜まっている低濃度放射線汚水の海へ放水が開始されている。
危険回避の為に苦渋の選択だと東電のTV会見がなされたが、即日中に放出するとのことで素人ながら驚いた。
ところが事前に周辺諸国への予告通知が為されていなくての突然の措置だったようで、即刻、外国政府から苦情が出たようである。

東電としては危険を察知して切羽詰っての放水処理だったのだろうが、手順が非常にお粗末だったように感じる。
海洋は外国と潮流でつながっているという配慮の認識、日本の原発事故に対して海外が予想以上に事故対応を危惧していることへの認識を、もっと真剣に自覚・考慮して行動すべきだったと思う。

2号機から危険な高濃度放射線汚水の海への垂れ流しが続いていたが、ようやく本日早朝に硬化剤の注入に効果が出て、やっと流出を停止できたようである。我々庶民もほっと胸を撫で下ろした感じがする。


震災後、日夜、暗中模索で事故対応が懸命になされているのはわかるが、事故処理が世界的に注目されている中で、これまでの対応はかなり国家的な信用失墜を招いているような気がする。

また非常に残念なのは、国家が緊急事態だというのに、国会を挙げて議員が一致協力して行動する面が見られず、政局じみた考えしか国会議員に感じられない点である。