瓢箪(ひょうたん)から駒?
被災者の方々は大変なご苦労をされているので、早く復興されることを願わずにはいられない。
しかしこの日本の悲惨な困難は、ひょっとすると日本人の心を育むかも知れない。
団塊世代以上の国民は豊かさを求めて戦後一生懸命に働いてきた。
しかし高度経済成長のおかげで、豊かさを生まれつきに享受してきた世代の国民が大半である。
その結果、当たり前のごとく辛抱することもなく、人間の欲望により世の中には物が溢れだし、思うがまま、使いたい放題みんな生活してきた。
この未曾有の災害を契機に、日本人は困窮生活を通じて、ひょっとすれば今まで贅沢してきた生活を一時的かもしれないが見直すだろう。
一時、景気には悪影響を伴うが、「足るを知る」精神が国民の心に浸透するかも知れない。
困っている人を助けようという精神も、明日は我が身で、自らが困窮して次第に育まれるのである。
理想論ばかりで読者には叱られそうだが、自らを律して少しでも役立ちたいという気持ちがほしい。