大願成就に期す

あらためて大震災における多くの被災者の皆様へお見舞い申し上げます。
連日、福島第1原発事故のニュースが流れていますが、時間の経過と共により深刻な事態へ至りつつある印象を抱きます。これまでにも原発事故においての対応が問題視されてきましたが、国民感情を意識過ぎてか事実関係の行方に対する関係者の発表が二転三転して、尚更不信感を抱かさせる状況となっています。

賛否両論のある原発建設が信用力低下により国内的にも世界的にも見直される可能性があります。
ようやくリーマンショックの後遺症も消えつつある世界経済に、日本発で水を差すことになりかねない気が致します。
日本の原発技術がインフラ輸出として海外へ展開されようとした矢先の出来事で今後への影響を懸念します。

今回の大震災は今後経済に様々な影響をもたらすものと思われますが、ピンチはチャンスと捉え、何年かかるか分かりませんが、一から再建し直すつもりで国民全体で支えあい、前向きに頑張って進むしかないと覚悟を決めるべきだと思います。

昨今の国民の動きを見ると中東戦争激化によるオイルショック時代の再来を髣髴させますが、当時、電力供給逼迫のため夜中、繁華街のネオンが一切消えて真っ暗闇になったことがあります。当然、株価は大暴落し日本経済も下降線を辿っていきました。株価が元の水準に戻るまで10年近くかかったのではないかと思います。

しかし、どん底を経験すれば復活に時間はかかりますが、それ以上悪化することはないわけですから、皆で頑張れば少しずつ良くなっていくと願いたいものです。被災地は戦争で焼け野が原になったくらいの状況だと思います。ただ日本全体で見ればその他の地方には活力はありますので、悲観論に終始することなく、支援体制を広げることで関西地区のように復興してもらいたいものです。