日本語を話す北朝鮮のチョンテセ

サッカーワールドカップで優勝候補の一角、ブラジルに善戦した北朝鮮にチョンテセという日本語が流暢な選手がいた。
 
言葉のひとことを聞いて、ああいう人たちが将来の北朝鮮を背負って、時間は掛かるかも知れないが国を変革していってほしいと多くの人が感じただろう。
 
あの必死にゴールを守りディフェンスする北朝鮮の選手たちには、政治は思い通りに諸外国と友好的に外交できないが、国を愛し、窮地から国家を守ろうというハングリー精神を感じた。
 
東西冷戦が終わった今の世界は、力がある国が力の弱い国を一方的な軍事力で抑えることを国際社会が許さないので、グローバルな大戦になることが予想されることはないと思う。
 
拉致問題が一刻でも早く解決するためにも、日本政府としても過去にあまりとらわれないで、積極的に友好な交流の糸口を探し、外交的な付き合いを継続していかなければならない。
 
事実かどうかは今後の動きに注目すべきだが、最近、北朝鮮では食糧の配給制度をやめて、一部資本主義経済を国民に認め始めたようである。
 
国際社会が極限まで追い込まなければ、中国が政治と経済のバランスを取りながら発展したように、北朝鮮も徐々に開かれた国を目指して変革していくことだろう。
 
そう願わざるをえないが、撃墜事件もあり、今しばらくは朝鮮半島の緊張緩和が最優先で、日本政府も米韓との関係で静観するしかない状況だと思う。
 
わたしが思うに、かつて日中友好のもととなった、スポーツ団体を通じた国交回復の道筋をつくるのが、時間は掛かるが賢明な選択ではないかと思う。